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怖い話芸人のダイノジ大谷が、稲川淳二の超こわい話からBest5をピックアップ!背筋も凍るような恐怖体験をお届けします・・・
 
            

稲川淳二さんといえば、まずはこの怪談でしょう。シンプルなのにぞわっと怖い。
                「ザ・稲川淳二」と名付けたくなる稲川怪談の基本形にして屈指の秀作です。「サーファーのお坊さん」ていう人物像がまたイイ味出してます。


私、あのー、ちょっと前までバーを持っていましてね、それでついにやめたんですけれど。
                そこへ、あのー、来てくれるご常連さんの中に、お坊さんとその妹さんがいらっしゃるんですよ。
            
                で、まだお若い人ですね。で、このお坊さんが面白い人でしてね、お坊さんでありながら、そのサーファーなんですよね。
                ちゃんと髪長くってですね。で、いろんな話してくれるんですが、
                「これはとっても稲川さん、信じられないような話なんですよ。」って言うんですね。
                ってのが、彼がサーフィンをたまにやりに行こうっていうことで、自分の友人集めて4人でもって朝早くに車でもって出かけたって言うんですね。
            
                で、途中でもって「簡単に朝飯やっちゃおうや。」って言うんで、その走っていた街道沿いにあるレストランに入って、
            
                「すいません、こんにちは。」っ言ったら
                「いらっしゃいませ。」って言うんで、
                「すいませんが、時間急いでいるから、みんなカレーでいいや。」って言った。
            
                と女の子が来て
                「どうもいらっしゃいませ。」って水をこう置いていったんですね。
                1人足りないんですよね。
                「あれ?水ないね」って。
                「お姉さん、1人水足りないよ。」
                「はい、すいません。」って水置いてったんですね。
            
                そのうち「お待ちどうさまでした。」ってカレー置いてった。
                今、水が来なかった彼のところにまたカレーが来ないんですね。
                「おまえんところ、何も来ないね、本当に。カレーも来ないね。」って笑いながら
                「すいません、1つまだ来ないの?」って言ったら
                「あ、恐れ入ります。すいません。申し訳ないです。」って言って、遅れてカレーが1個着いたんですね。
                彼んところ、水も来なければカレーも来なかったんですね。
            
                で、まあ何のかんの言いながら食べて「じゃあ行こうか。」って車に乗って出かけたんです。
            
                それで泊まるはずの旅館なんですが、これがあんまり朝早いもんですから、まだこの要するに・・・